ジューシーなお肉入りハンバーグと見た目がそっくり!な、ヴィーガンハンバーグのレシピです。植物性食材だけでも旨味たっぷりの秘密は、使う野菜とその下準備に。
このヴィーガンハンバーグは、豆腐をベースにつなぎは片栗粉で作ります。さらに、オートミール・大豆ミートフリー。もちろん肉もなし。
ソースは大人も子供も大好きなケチャップベースで。ご飯がもりもり食べられる味付けに仕上げました🍚
🙏おもてなし料理にもぴったりなヴィーガンハンバーグ
日本で食べられている「ハンバーグ」は、実はドイツ生まれの挽肉料理「ハンブルグステーキ」が元となっています。
そのハンブルグステーキが海を渡り、アメリカで「ハンバーガー」として広まりました。
ハンバーガーに挟まれている肉(パティ)は、つなぎを使用せずに肉と塩だけで作られます。そのハンバーガーに玉ねぎやパン粉といった、かさ増しの具材を加えてアレンジしたものが日本で広まっている「ハンバーグ」です。
海外で日本料理といえば、寿司、ラーメン、餃子、などがあげられますが、実はハンバーグも立派な日本料理。このヴィーガンハンバーグも、海外のお客様のおもてなし料理にピッタリな一品ですよ。
トマト系の洋食が好みの方には、ヴィーガンボロネーゼもオススメです。たとえお肉なしでもボリューミーでモリモリ食べられる一皿ですよ😋
🍔材料
さて、使用する材料は以下の通りです。
ヴィーガンハンバーグのタネ
- 牛蒡
- 玉ねぎ
- 舞茸
- ニンニク
- 木綿豆腐(タイシの一丁寄せもめん)
- 高野豆腐
- ケチャップ
- 片栗粉
- 塩・コショウ
- 酒
- みりん
ヴィーガンハンバーグのソース
- ケチャップ
- みりん
- 醤油
- 中濃ソース
- すりおろしニンニク
旨味のポイントは野菜の下準備
このヴィーガンハンバーグを美味しく仕上げるコツは、野菜の下準備に。
細かく切った野菜を鍋やフライパンに入れて塩をふり、蓋をして5-10分弱火で炒め煮にします。そうすることで、野菜からの旨味がしっかりと引き出され、美味しいハンバーグが出来上がります。
野菜はレシピ通りに
また、野菜は牛蒡、玉ねぎ、舞茸を必ず入れるようにします。舞茸に限ってはシメジなど他のキノコ類で代用することもできますが、できれば舞茸を使ったほうがよりハンバーグらしく仕上がります。
どの野菜も旨味を多く含むため、豆腐だけではものたりなく感じやすいヴィーガンハンバーグにしっかりとした旨味を与えてくれます。それだけでなく、刻んだ野菜を加えることで、ボリューミーなヴィーガンハンバーグに。食物繊維もたくさん摂れて、一石二鳥です。
詳しい分量は一番下にあるレシピカードをご覧ください👇
🧙🏻♀️作り方
タネづくり→焼く→ソースづくりの3ステップで作ります。
STEP1. タネづくり
1. 豆腐の水を切る
まず、豆腐一丁(380g)をキッチンペーパーで包み、バットに置く。その上に豆腐の約4倍の重石(1600g)を乗せて、冷蔵庫で一晩(約6時間)水気を切る。
豆腐の重さが約250gに減ったら冷蔵庫から取り出し、キッチンペーパーで表面の水気をよく拭き取る。
※豆腐を2枚のバットでサンドするようにして重石をかけると、キレイに水切りができる。重石は1kgの袋に入った砂糖やお皿でOK。
2. 野菜と高野豆腐の下準備
高野豆腐は水で戻し、よく絞って水気を切り、手でちぎって細かくする。また、野菜はみじん切りにする。特に牛蒡を細かく切ると崩れにくいハンバーグになる。
3. 野菜を炒める
切った野菜をフライパンで炒める。野菜を入れた直後に塩と胡椒をふって蓋をし、弱火でじっくり5分-10分ほど炒め煮にする。そうすることで、野菜の旨味が引き出されて美味しいヴィーガンハンバーグになる。
5分経ったら酒とみりんを加えて水分を飛ばすように炒める。ごぼうに火が通ったら火から下ろしてよく冷ましておく。
4. ボールに材料を入れる
全部の材料をボールに入れる。
5. 混ぜる
ギュッギュッと手で握るようにしてよく混ぜる。
6. タネをチェック
もしタネがベチャベチャとするようであれば、冷蔵庫でよく冷やすと成形しやすくなる。特に問題なければそのまま成形し、焼きに入ってOK。
STEP2. 焼く
7. 成形する
タネを四等分にして、丸く成形する。タネに空気が入らないよう、両手のひらでキャッチボールするようにポンポンと往復させて空気を抜く。そうすることでタネが割れにくくなる。
また、焼くと中央が膨らむため成形時に真ん中を軽くへこませておくと、中まで均一に火が通りきれいに焼き上がる。
8. フライパンで焼く
油を引いたフライパンを中火にかけて熱し、くぼませた面を上にしてタネを並べる。まずは弱目の中火にし、片面にしっかりと焼き色をつける。
焼き色がついたら、裏返して軽く焼き色をつけ、水50mlを入れて蓋をし、弱火で蒸し焼きにする。
水がなくなるまで蒸したら蓋を開ける。この時表面を指で軽く押し、ベチャッとするようであれば、タネを裏返してさらに50mlの水を足して蒸し焼きにする。最後に、表面にムッチリと弾力が出れば出来上がりのサイン。
STEP3. ソースづくり
9. ソースを煮詰める
まず、ソースの材料をフライパンに入れてよく混ぜる。(フライパンはタネを焼いた後洗わずにそのまま使用してOK)
そのあと弱めの中火にかける。焦げないようにヘラで混ぜながら煮詰め、とろみをつける。
※もしサラッとしたソースが好みの場合は、よく煮詰めてケチャップの酸味を飛ばした後に水を足す。酸味を飛ばした方が、美味しいソースに仕上がる。
10. 召し上がれ😋
最後にソースをヴィーガンハンバーグの上にかけて、熱々のうちに。ボナペティ!
🪞道具
- 包丁
- まな板
- フライパン
- ヘラ
- ボール
🧸保存方法
できあがったハンバーグは、粗熱を取ってから保存容器に入れて冷蔵庫で2-3日保存可能です。
タネのまま保存したい場合も同様に、保存容器に入れて冷蔵庫へ。その場合、タネを作った翌日には焼き上げて使い切るようにします。
🪄成功のヒント
豆腐の水切りはしっかりと
このヴィーガンハンバーグ作りのキモは、豆腐の水切りにあります。豆腐の水分を重石をのせてしっかり切ること。この下準備を怠ると、ベチャッとしたハンバーグが出来上がってしまいます。そうするとフライパンで焼き上げるときに崩れやすかったり、食べた時の食感もイマイチに。手間はかかりますが美味しいハンバーグのために、豆腐はしっかり水切りしましょう!
牛蒡はできるだけ細かく
また、ごぼうのみじん切りが粗すぎると焼いているうちにポロポロと崩れやすくなるので、できるだけ細かく切りましょう。フードプロセッサーがあれば活用してみるのもオススメです。
🎁よくある質問
肉・魚介類をはじめ卵や乳製品、ハチミツ、出汁、ゼラチンなどといった動物性食品です。ヴィーガンのお客様をもてなす時に特に注意したいのが加工食品です。ワンタンの皮やソース類など、思わぬところで動物性食品が使用されていることがあります。食材購入の際は食品成分表示ラベルで動物性食品が含まれていないことを確認しましょう。
もしタイシの一丁寄せもめんを使用されている場合は、ものによって重さにかなりの個体差があります。あるときは一丁が420g、ある時は400gと豆腐の重さが毎回違います。そのため、重石をのせて6時間水切りをし、そこから125g取って使用するようにします。そうすると毎回大体同じような柔らかさのヴィーガンハンバーグが出来上がりますよ。
もしタネが柔らかい場合は、水を入れて蓋をして蒸し焼きにする工程はやめて、じっくり弱火で蓋をせずに中まで火が通るまで焼きます。この方が時間はかかりますが、崩れにくく綺麗に焼き上げることができますよ。
もしそれでもうまくいかない場合は、180度のオーブンに入れて予熱なしで15-20分ほど焼きます。こんがりとした焼き色はつきませんが、中までしっかり火が通り、崩れる心配もないのでオススメです。
👨🏻🍳こちらもオススメ
木綿豆腐を使ったレシピです:
🎈さらにオススメ
洋食のレシピです:
ヴィーガン🫘お豆腐ハンバーグ
Equipment
- 包丁
- まな板
- フライパン
- ヘラ
- ボール
Ingredients
A タネ用の炒め野菜
- 牛蒡 70 g
- 玉ねぎ (小1個) 70 g
- 舞茸 (½パック) 50 g
- 刻みニンニク 小さじ 1
- 油 適量
- 塩 ひとつまみ
- コショウ 適量
- 酒 大さじ 1
- みりん 大さじ 1
B タネ用の豆腐
- 木綿豆腐 380 g
- 高野豆腐 (戻す前の状態で16.5g) 1 枚
C タネ用の味付け
- ケチャップ 大さじ 2
- 片栗粉 大さじ 1
- こしょう 適量
E ソース
- ケチャップ 大さじ 2
- みりん 大さじ 1
- 醤油 大さじ ½
- 中濃ソース 大さじ 1
- すりおろしニンニク 少々
- 水 好みで
Instructions
下準備① : 豆腐の水切り
- 木綿豆腐一丁(380g)をキッチンペーパーで包み、バットに置く。その上に豆腐の約4倍の重石(1600g)を乗せて、冷蔵庫で一晩(約6時間)水を切る。※豆腐を2枚のバットでサンドするようにして重石をかけると、キレイに水切りができる。重石は1kgの袋に入った砂糖やお皿でOK。380 g 木綿豆腐
- 豆腐の重さが250gほどに減ったら、冷蔵庫から取り出し、キッチンペーパーで表面の水気をよく拭き取る。そのうちの半分(125g)だけを使用する。残り半分はヴィーガンつくねや、ヴィーガンフェタチーズに使用して使い切る。※豆腐の重さには個体差があるため、一丁を一晩水切りしても250gに減らないこともある。そのため、一晩水切りすれば良として、そのうちの125gだけを使用するようにする。そうすると大体毎回同じような硬さのハンバーグができる。
下準備②: 高野豆腐をちぎる
- 高野豆腐は水で戻し、水気をしっかりと切って手で細かくちぎっておく。指同士で潰すようにすると細かくできる。1 枚 高野豆腐
下準備③: 野菜を切る
- Aの野菜をみじん切りにしておく。特に牛蒡を細かく切ると崩れにくいハンバーグになる。70 g 牛蒡70 g 玉ねぎ50 g 舞茸小さじ 1 刻みニンニク
タネづくり
- Aの野菜を、油を敷いたフライパンで炒める。炒め始まってすぐに、塩胡椒を入れて混ぜる。すぐに蓋をし、弱火で5-10分炒め煮にする。そうすることで、野菜の旨みが引き出されて美味しいハンバーグができあがる。玉ねぎがしんなりし、ごぼうに火が通るまで炒める。焦げないように、時々蓋を開けてかき混ぜる。適量 油ひとつまみ 塩適量 コショウ
- みりんと酒も加え水分を飛ばしながらいためる。十分に炒まったら、火をとめて冷ましておく。大さじ 1 酒大さじ 1 みりん
- 炒めた野菜と、水切りした豆腐、ちぎった高野豆腐、調味料をボールに入れてよく混ぜる。手のひらでギュッギュッと握るようにして混ぜる。※この時、もしタネがベチャベチャとするようであれば、冷蔵庫でよく冷やす。そうすることで成形しやすくなる。特に問題なければそのまま成形し、焼きに入ってOK。大さじ 2 ケチャップ大さじ 1 片栗粉適量 こしょう
タネを成形する
- タネを四等分にして、丸く成形する。※タネに空気が入らないよう、両手のひらでキャッチボールするようにポンポンと往復させて空気を抜く。そうすることでタネが割れにくくなる。また、焼くと中央が膨らむため成形時に真ん中を軽くへこませておくと、中まで均一に火が通りきれいに焼き上がる。
タネを焼く
- 油を引いたフライパンを中火にかけて熱し、くぼませた面を上にしてタネを並べる。適量 油
- 弱目の中火にし、片面にしっかりと焼き色をつける。
- 焼き色がついたら、裏返して軽く焼き色をつけ、水50mlを入れて蓋をし、弱火で蒸し焼きにする。水がなくなるまで蒸したら蓋を開ける。※この時表面を指で軽く押し、ベチャッとするようであれば、タネを裏返してさらに50mlの水を足して蒸し焼きにする。ムッチリと弾力が出れば出来上がりのサイン。
ソースづくり
- タネを焼いたフライパンにEの水以外の調味料を加えて混ぜ、弱めの中火にかける。焦げないようにヘラで混ぜながら煮詰め、とろみをつける。大さじ 2 ケチャップ大さじ 1 みりん大さじ ½ 醤油大さじ 1 中濃ソース少々 すりおろしニンニク
- もしサラッとしたソースが好みの場合は、よく煮詰めてケチャップの酸味を飛ばした後に水を足し、好みのとろみに仕上げる。好みで 水
仕上げ
- 焼き上げたヴィーガンハンバーグをさらに盛り、ソースをかけて完成。
ヴィーガンハンバーグ難民
オートミールや大豆ミートを使ったヴィーガンハンバーグが苦手でしたが、こちらのヴィーガンハンバーグはどちらも使わずできるのでありがたいです!