夏の定番!チャイスパイスを使った『チャイ梅シロップ』のレシピをご紹介します。
6月に入ると、梅仕事を想ってソワソワし始める頃。
我が家では、普通の梅シロップに加えて、このチャイ梅シロップが定番となっています。
以前ルイボスチャイティーラテの作り方をご紹介しましたが、使用するスパイスの種類は全く同じものです。
シナモン好き、チャイ好きの方にはぜひ一度試していただきたいレシピです。
🌻材料
チャイ梅シロップに必要な材料は次のとおりです。
- 梅: 黄梅でも青梅でも好みの方を用意します。青梅はすっきり爽やか、黄梅はまろみがあるシロップに仕上がります。
- 氷砂糖 : 上白糖ではなく、氷砂糖を使った方が梅のエキスがよく出るそうです。詳しくは独立行政法人 農畜産業振興機構のサイトがわかりやすく説明してくれています。ちなみにヴィーガンの方は甜菜糖から作られた氷砂糖を使うと安心だと思います。
- シナモンスティック : シナモンスティックには、カシアとセイロンの2種類があります。個人的にカシアの力強くはっきりとした香りが好きで使っています。2つの違いはオーガニックスパイスの専門店 VOXSPICEのサイトが詳しく説明してくれています。
- カルダモンホール : 皮ごと使用します。カルダモンには胃の調子を整える作用があります。私は胃の調子が悪くなると、タネを一粒ガリガリとかじってスッキリさせています。
- クローブホール : シナモン・カルダモンに続いて、チャイスパイスに必須です。少し入れるだけで味に複雑さが生まれ、より美味しい梅シロップに仕上がります。
詳しい分量は一番下にあるレシピカードをご覧ください👇
🧺梅の選び方で変わる、仕上がり時間
毎年うちでシロップ作りに使う梅は、かなり身が締まっていて小ぶりなものです。そのため、出来上がりが約2週間ほどとかなり早め。
ちょっと放っておくといつの間にか発酵が進んでしまいます。小まめにシロップの出来を観察する必要があり、シロップが出来上がった後の梅は「もうこれ以上絞り出すものがありません」というくらい薄い皮だけになって、シワシワにしぼんでしまいます。
こういった理由から、梅はできれば果肉の厚い大きめの梅を選ぶのがポイントです。そのほうが残り梅がシワシワにならず、シロップが出来上がった後にもジャムにしたり、ゼリーにしたりして、楽しむことができます。
残り梅を使ったカシス風ブルーベリー梅ジャムも、我が家の夏の定番レシピです。甘酸っぱさがクセになります。こちらも是非お試しください🕊
🗡梅のヘタの取り方
+ 竹串? 金属製の串?
まず、梅のヘタ取りに用意しなければならないのが串です。
我が家では竹串ではなく、使わなくなったBBQ用の金属製の串を使用しています。よく梅と金属は相性が悪いと言われていますが、それは梅の酸で金属が溶けるのが理由だそうです。
とはいっても、竹串をわざわざ買いに行きたくもないし、竹串がすぐ折れるのも嫌なので、手早く作業をすればいいや!と割り切って金属製の串を使っています。
使用後はできるだけ早く串を洗って梅の酸を落としています。
+ オススメのヘタの取り方
この取り方が一番綺麗に早く取れます。ぜひ参考にしてみてください。
串をヘタのヘリにぐっと差し込みます。
そのまま串をクイっと上に持ち上げます。
簡単にヘタが取れました!
🌼作り方
さて、梅のヘタとりのおさらいができたら、早速仕込んでいきましょう。
- 保存容器の消毒: まず大きめの保存容器にホワイトリカーを適量入れて蓋をし、全体に行き渡るように容器を振る。
そのあと蓋を開け、キッチンペーパーなどで拭きとりよく乾かす。
- 梅の準備: 梅は洗ってから重ならないように広げ、よく乾かしておく。
梅がよく乾いたら、ヘタを串でとる。ヘタの簡単な取り方は「梅のヘタの取り方」を参照。
- 交互に重ねる: 保存容器に「梅→スパイス→氷砂糖」の順で交互に重ね入れる。最後に氷砂糖で終わるようにする。
- 熟成させる: 蓋をして、冷暗所で保管する。砂糖が溶けるまでの数日間は、一日に一回瓶を振ってよく混ぜる。
💡この時、カビや発酵を防ぐため、必ず梅の表面が砂糖や溶け出した液で覆われるようにするのがポイント。
- 梅を取り出す: 砂糖が溶け切って梅がシワシワになったら、梅とスパイスを油かすすくいなどで取り出す。
そのあと出来上がったシロップを小さめの保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存する。
💡砂糖が溶け切っても梅がシワシワにならない場合は、1ヶ月を目安に取り出す。
- いただく: 出来上がったシロップは水や炭酸水で割っていただきます。
取り出した梅とスパイスは、カシス風ブルーベリージャムを作って消費します。
🍽道具
- 保存容器 果実酒瓶 3L (東洋佐々木ガラス)
- 保存容器 梅酒用ビン 930ml (東洋佐々木ガラス) x 2
- 竹串 or BBQ用串
- キッチンペーパー
- 油かすすくい (パール金属)
☀️保存方法と日持ち
冷蔵庫で保存していれば、半年から1年は大丈夫です。
ただ、途中蓋を開け閉めする際に雑菌が入ってしまい傷んでしまう場合があるので清潔に保つよう注意します。
またシロップが発酵してしまった場合は必ず冷蔵庫で保存し、1ヶ月以内に飲み切るようにします。
👨🏻🍳よくある質問
発酵した状態の梅シロップは、かき混ぜるとシュワシュワと泡が立ち、梅がパンパンに膨れ上がり、アルコール臭がします。
そういった場合は決して焦らずに、まずホウロウ鍋やステンレス鍋などといった酸に強い鍋にシロップだけ移します。必ずアルミ以外の鍋を使ってください。
そのあと弱火にかけ、60度を過ぎたあたりで火を止めます。そのまま放置して熱をとり、熱湯消毒した保存瓶に入れて、冷蔵庫で保存します。
こうすることで発酵が止まり美味しくいただくことができます。
また、保存期間は短くなりますが、発酵した状態でも勿論美味しくいただけますよ。
シュワシュワした感じがそれはそれでまた美味しいです。
🌻こちらのレシピもオススメ
塩麹を使ったレシピです:
🍙オススメのご飯ものレシピ
お米好きにオススメのレシピです:
夏の新定番🌼チャイ梅シロップの作り方
Equipment
- 1 保存容器 果実酒瓶 3L (東洋佐々木ガラス)
- 2 保存容器 梅酒用ビン 930ml (東洋佐々木ガラス)
- 竹串 or BBQ用串
- キッチンペーパー
- 油かすすくい (パール金属)
Instructions
- 保存容器の消毒: まず大きめの保存容器にホワイトリカーを適量入れて蓋をし、全体に行き渡るように容器を振る。そのあと蓋を開け、キッチンペーパーなどで拭きとりよく乾かす。
- 梅の準備: 梅は洗ってから重ならないように広げ、よく乾かしておく。梅がよく乾いたら、ヘタを串でとる。ヘタの簡単な取り方は「梅のヘタの取り方」を参照。1 kg 梅
- 交互に重ねる: 保存容器に「梅→スパイス→氷砂糖」の順で交互に重ね入れる。最後に氷砂糖で終わるようにする。1 kg 氷砂糖10 g シナモン3 g カルダモン3 g クローブ
- 熟成させる: 蓋をして、冷暗所で保管する。砂糖が溶けるまでの数日間は、一日に一回瓶を振ってよく混ぜる。この時、カビや発酵を防ぐため、梅の表面が砂糖や溶け出した液で覆われるようにするのがポイント。
- 梅を取り出す: 砂糖が溶け切って梅がシワシワになったら、梅とスパイスを油かすすくいなどで取り出す。出来上がったシロップを消毒した小さめの保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存する。※砂糖が溶け切っても梅がシワシワにならない場合は、1ヶ月を目安に取り出す。
- いただく: 出来上がったシロップは水や炭酸水で割っていただく。取り出した梅とスパイスは、カシス風ブルーベリージャムを作って消費する。
いかがでしたでしょうか?
チャイ梅シロップができあがったら、残り梅でカシス風ブルーベリー梅ジャムを作ってみませんか?
我が家ではこのジャムを作るためにチャイ梅シロップを作るほど。
ぜひお試しください🕊
チャイギーク
もう出来上がってしまったシロップに、スパイスだけ入れてみました。
香りが結構ついて美味しいです。
来年は最初から入れて作ってみます。