炊飯器を使って簡単に楽して作る小豆粥のレシピです。
お正月や冬至の日にぜひお役立てください。また小豆のデトックス効果に興味がある方にもおすすめしたい一品です。

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🙌小豆粥とは?
小豆粥とは、米と小豆をシンプルに煮たお粥のことです。日本では小正月(1月15日)や一年で最も日が長い冬至の日でお馴染みの食べ物。
実はこの風習は中国から伝わったものであり「縁起の良い赤色の食べ物を食べて邪気を追い払って、新しい年を迎えよう」という願いが込められています。
また、この風習は韓国にも伝わり今も受け継がれています。韓国で小豆粥というと、お砂糖入りのほんのり甘いお粥か、日本でもおなじみの塩味のお粥と2種類から選ぶことができます。
このブログでは、ほんのり甘い韓国小豆粥のレシピも紹介しています。とろ〜り食感がなんともいえない美味しさなです。ぜひ合わせてお試しください。

🌿体にいいことずくめの小豆粥
小豆といえば、デトックス効果が期待できる食材としても知られています。体内の余分な水分や老廃物を排出してくれるため、水滞でお悩みの方にはお馴染みの食材。
また、小豆は大豆や落花生などの脂質が中心の豆と違い、食物繊維や糖質が豊富が豊富。低脂質・高タンパクでありながらも、ビタミンB群やカリウム、鉄分といったミネラルも豊富に含んでいます。
そのため、便秘解消、高血圧・貧血予防、疲労回復やむくみの解消といったさまざまな健康効果が期待できるそうです。
この栄養価の高い小豆をお米と混ぜ合わせていただくことで、お米に足りない栄養素を満遍なく補うことができます。季節の変わり目や体の調子がすぐれない...そんな時に積極的にいただいてみてはいかがでしょうか?
🏠小豆粥の家での作り方
小豆粥の家での作り方には2種類あります。
- 鍋ひとつで仕上げる
- 小豆を鍋で下茹でして、あとは炊飯器におまかせ
このレシピでは2番目の方法を採用しています。
小豆の下茹でだけを鍋でして、あとは炊飯器におまかせ。小豆の下茹でがしっかりできれば、あとはもう心配いりません。炊飯器が働いてくれますので、焦げ付きや吹きこぼれの心配もなく、後片付けも楽チンですよ。
小豆の下茹でのポイントをおさえれば、小豆の水煮(無糖)やあんこ作りもお手のもの。ちょっと固く煮上がってしまった、食感がイマイチ...といった悩みからもおさらばです。ぜひポイントをおさえて、美味しい小豆料理づくりを楽しんでください。
🫘必要な材料
さて、材料はとってもシンプルです。

- 乾燥小豆: 収穫後すぐのものは煮上がりが早く、時間が経過し古くなる程時間がかかります。
- お米: このレシピではうるち米を使用しています。もち米はデザート感が強くなるためほんのり甘みづけする韓国小豆粥作りにオススメです。
- 塩: 味付けに使用します。おいしい粗塩がオススメです。
- 黒胡麻: 最後に振りかけて使用します。抗酸化作用が高く健康効果が高い食材の一つです。
詳しい分量は一番下にあるレシピカードをご覧ください👇
🥢作り方
小豆を下茹でしてから炊飯器でお米と一緒に炊いていきます。上手に下茹ですることで、芯の残らないふっくらと炊けた小豆入りのお粥が出来上がりますよ。

- 小豆を煮る:
❶鍋で湯を沸かし、沸騰したら洗った小豆を入れます。
❷強火にかけ、再度沸騰させたら中火にし5分間煮ます。
❸そのあと差し水をしたら再度強火にかけて沸騰させ、豆が躍るくらいの火加減に調節します。約15-20分豆のシワがなくなるまで煮ます(必要であれば途中差し水をしながら煮ましょう)。
❹豆のシワ伸ばしがしっかりできたら、火を止めて蓋をし、30分蒸らします。(写真付きの解説はこちらの1~6を参照)
💡小豆は必ず沸騰したお湯の中に入れます。水から煮てしまうと豆が吸水しにくくなり硬い仕上がりになる原因に。

- お粥を炊く:
❶蒸らした小豆をザルにあけます。
❷洗った米(0.5合分)と小豆をお釜に入れてから、水を目盛(5分粥の0.5合分)より少し多めに入れてお粥モードで炊きます。
❸炊き上がったら軽く混ぜて完成です。塩や黒胡麻をふっていただきます。
💡小豆の風味をしっかりと感じたければ、水を小豆の煮汁で置き換えてもOKです。
💡もしできあがりのお粥がもったりしすぎていれば水を足して調節してください。

⏰もし時間があれば...
さて、ここからはより「米・小豆・水分量のバランスが取れた小豆粥」の炊き上げ方をご紹介します。
すでに紹介した方法だと仕上がりは早いのですが、割とモッタリした小豆粥ができあがります。
一方でこれから紹介する方法で作る小豆粥は、よりサラッとした仕上がりに。
「水分を多めにし、お粥モードで2回炊飯する」という時間と一手間がかかりますが、仕上がり具合が好きなので、時間が許す場合はこちらの作り方をいつも採用しています。
もし時間に余裕がある方はこちらもお試しいただいて、どちらの作り方が好みだったかコメント欄よりお知らせいただけると嬉しいです☺️
小豆粥バージョン2の作り方
- 小豆の下茹でまでは上記と同じ手順で行う。
- 洗った米を炊飯器に入れる。
- 水を炊飯器の目盛(五分粥0.5合)まで入れる。
- その後、下茹でした小豆を入れお粥モードで炊く。
- 炊き上がったら再度お粥モードで炊く。
- 炊き上がりの水分が多いようであれば、保温のまましばらくおいておく。そうすると次第に水分量が減るため、好みの具合になるまでひたすら待つ。
🕵️よくある疑問① 本当に必要?小豆の渋抜き
小豆を煮るときに常に疑問に上がるのが「アク抜きは必要なのか」ということ。
これまで色々な方法で小豆を煮て調理してきた経験から「渋切り(アク抜き)をするかしないかは完全に好みによる」という結論に至りました。
小豆の風味をしっかり感じたければ、渋切りの必要はありませんし、逆にスッキリした仕上がりにしたければ、一度渋切りをした方が◎
(ちなみに小豆バーで有名な井村屋では独自の煮あずき製法を採用しているそうです。渋切りをせずに小豆の栄養素を逃さず小豆を炊き上げているそうですよ)
もしこのレシピで渋切りを採用したい場合は、
「一番最初の差し水をするタイミング」
で行うと良いです。
つまり、差し水をする代わりに「小豆を一度ザルにあけて渋切り完了」ということです。
そのあとは再度新しい水と小豆を鍋に入れ、小豆の皮のシワが伸びきるまでフツフツと煮ていきます。しっかりシワ伸ばしができたら、火からおろして蓋をして30分蒸らせば下茹で完了です。
🤔よくある疑問② どうする?小豆の煮汁
アク抜きに続いて疑問にあがるのが「小豆の煮汁はどうするのか」ということ。
渋切りと同様で「小豆の風味を感じたい」または「栄養素を余すことなく摂取したい」というのであれば煮汁を加えてお粥を炊きます。この場合出来上がりのお粥の色も必然的に濃くなります。
反対に「スッキリした仕上がりが好み」であれば、水で炊けばOKです。
こちらも完全に好みの問題ですので、何回か作っていくうちに自分好みの方法を見つけてみてください。
☝️重要!小豆の下茹で工程「シワ伸ばし」
渋切り以外にも、小豆粥を美味しく仕上げるポイントがあります。
それが小豆のシワ伸ばしです。
小豆を煮るときに、渋抜きや差し水をした後、小豆のシワがなくなるまで煮ることを「シワ伸ばし」と言います。
これがしっかりできていないと、小豆の煮上がりが均一でなく芯が残ってしまうことが。
ポイントを抑えて美味しい小豆粥を作りましょう!

見極めは小豆のシワの状態で
上の写真を見ていただくとわかるのですが、中央の小豆はシワがなくピンと張りがあります。この状態がシワがしっかり伸びてたもの。次の蒸らしの段階に入ってOKの小豆です。
一方でその周りを見ていただくと、シワが伸び切らない小豆があるのがわかると思います。この豆はまだもう少し加熱して、シワを伸ばし切る必要があるんです。
そのため、小豆一粒一粒がピンと張りのある状態になるまでよく観察しながら下茹でするのがポイント。「ちょっとくらい良いかな」と思ってシワが伸び切らないうちに蒸す段階に入ってしまうと、お粥にした時に小豆の芯が残ってしまうことがあります。
ぜひ妥協せず、しっかりと小豆を下茹でしてからお米と一緒に炊飯してみてください。
ちなみにこの方法は小豆煮やあんこ作りでも重要なポイントになりますので、ぜひ覚えて応用してみてください。
👨🏻🍳小豆粥の食べ方
小豆粥に塩や黒胡麻を振りかけるだけでなく、焼いたお餅を加えて雑煮のようにいただくこともできますよ。ボリュームが増え腹持ちが良くなります。
この場合、小豆粥を一度鍋に移し、適量の水と焼いた餅を加えて一煮立ちさせると◎

🍴使った道具
- 鍋
- 炊飯器
- ザル
- しゃもじ
🫙保存方法と日持ち
当日に食べ切らない小豆粥は、保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。お粥は傷みやすいため、できるだけ早めに食べ切るようにしましょう。また、いただく前に火を通すのを忘れずに。
💭よくある質問
はい、できますよ。下茹でした小豆と生米(炊けたお米でもOK)を多めの水と一緒に鍋に入れて火にかけます。沸騰したら弱火にしてお粥状になるまで加熱します。途中焦げ付かないように混ぜたり、必要に応じて水を足しながら作ってみてください。

このレシピを『気に入ってくださった方』『実際に作ってくださった方』コメント欄よりぜひ感想をお聞かせください🐒 質問やリクエストもお待ちしています。
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📖レシピカード

🫘炊飯器で簡単!小豆粥(塩味)
Equipment
- 鍋
- 炊飯器
- ザル
- しゃもじ
Ingredients
小豆の下茹で
- 小豆 (乾燥) 80 g
- 水(茹で用) 300 ml
- 水(差し水) 100 ml
お粥
- 米 0.5 合
- 水 または 小豆の煮汁 適量
仕上げ
- 黒胡麻 適量
- 塩 適量
Instructions
小豆を煮る:(写真付きの解説はこちらの1~6を参照)
- まず鍋で水(300ml)を沸かし※1、沸騰したらサッと洗った小豆を入れて強火にかける。沸騰したら中火にし、5分煮る。※1 小豆は必ず沸騰したお湯の中に入れる。水から煮てしまうと豆が吸水しにくくなり硬い仕上がりになる原因に。80 g 小豆300 ml 水(茹で用)
- そのあと差し水(100ml)をしたら※2再度強火にかける。※2 渋切り(アク抜き)をしたい場合は、差し水をする代わりにここで一度小豆をザルにあける。再度小豆と新しい水を鍋に入れ火にかけて、次のステップへ。100 ml 水(差し水)
- 沸騰したら中火にし、さらに15分-20分、豆一粒一粒のシワが無くふっくらするまで煮る※3。※3 小豆が水から顔を出さないよう、必要であれば途中差し水をしながら煮る。
- 煮えたら火をとめて蓋をし、30分蒸らす。蒸らしたら小豆をザルにあけておく※4。※4 煮汁も使いたい場合は捨てずに取っておく。
お粥を炊く(バージョン1: スピーディー&モッタリした仕上がり)
- まず洗った米と小豆を炊飯釜に入る。水※5を炊飯釜の五分粥0.5合分の目盛より少し多めに入れ、お粥モードで炊く。※5 水は小豆の煮汁でもOK。0.5 合 米適量 水 または 小豆の煮汁
- 炊き上がったらしゃもじで軽く混ぜる※6。器に盛って塩と黒胡麻を振りかけていただく。※6 できあがりがもったりしすぎていれば、水を足して調節する。適量 黒胡麻適量 塩
お粥を炊く(バージョン2: 時間がかかる&ゆるい仕上がり)
- まず洗った米を炊飯釜に入れる。先に水※7を炊飯釜の五分粥0.5合分の目盛まで入れてから、小豆を加えてお粥モードで炊く。※7 水は小豆の煮汁でもOK。0.5 合 米適量 水 または 小豆の煮汁
- 炊き上がったらもう一度お粥モードで炊飯する。
- 炊きあがったら軽く混ぜ、水分が多いようであれば保温のまま好みの水分量になるまで置いておく。
- 出来上がったら器に盛って塩と黒胡麻を振りかけていただく。適量 黒胡麻適量 塩
さて「小豆粥」のレシピ、いかがでしたでしょうか?
今後も小豆を使ったレシピを随時公開していきます。
どうぞお楽しみに💫
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