バターナッツかぼちゃとひよこ豆で作る、クリーミーなヴィーガンポタージュスープのレシピ。
「まずい」「味が薄い」と言われがちなバターナッツかぼちゃを、ひよこ豆の旨みを重ねて、満足感のあるバターナッツかぼちゃスープに仕上げました。

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☃️ 冬の台所から
私のレシピ帖には、蒸したかぼちゃを使って作る、濃厚なかぼちゃのポタージュがある。
ホクホクと甘みの強い日本のかぼちゃは、蒸すことで自然にとろみが出て、なめらかなポタージュになる。
一方、バターナッツかぼちゃは同じように蒸しても、少し趣が違う。
仕上がりは軽やかで、どこか爽やか。そしてシャクシャクとした繊維感が残り、ほのかにフローラルな香りが立つ。日本のかぼちゃのような、あの濃厚でとろりとしたポタージュを期待すると、物足りなさを感じてしまう。
この独特の食感と香りが、バターナッツかぼちゃが「まずい」と言われてしまう理由なのだと思う。
そこで、このレシピではひよこ豆を合わせることにした。
乾燥ひよこ豆から取れる旨み出汁が、スープ全体に厚みを与え、バターナッツかぼちゃの軽さを補ってくれる。自然なコクと深みが生まれ、物足りなさが解消される。
仕上げに少量の白味噌を加えると、程よい甘みと塩味が加わって、具材同士が一体になる。
バターナッツかぼちゃが苦手だった人にも、試してみてほしい冬のポタージュスープ。

🧺 このレシピの特徴
- 圧力鍋ひとつで完成
下ごしらえから煮込みまで、洗い物も最小限。 - バターナッツかぼちゃの消費に
余りがちなバターナッツかぼちゃを、無理なく使い切れるスープ。 - 植物性タンパク質がとれる
ひよこ豆を加えて、軽やかさの中に満足感を。 - ヴィーガン・ベジタリアン対応
動物性食材不使用でも、コクのある味わい。 - 乾燥ひよこ豆から作る本格派
煮汁ごと使い、豆の旨みを余さずスープに。
🍊 材料

- バターナッツかぼちゃ:濃厚なかぼちゃのポタージュのレシピと違って、皮をむいて角切りにし、圧力鍋に放り込むだけ
- 乾燥ひよこ豆(チャナダル):ひき割りタイプを使うことで、浸水時間と加圧時間を短縮できる。豆の旨みが、スープの土台になる。
- 玉ねぎ:甘みとコクを補うため、たっぷりめに使用。
- オリーブオイル:香りづけ程度に。主張しすぎないものを。
- 無調整豆乳:仕上げに加えて、やさしいクリーミーさを。
- 塩:全体の輪郭を整えるために、少しずつ。
- 黒胡椒:甘みを引き締めるアクセントとして。
▶︎ オプション|深みとコクを加えたいときに
- 白味噌:水飴入りの西京白味噌を使用。白味噌の甘味とコクで、スープに深みとまとまりが生まれる。
- 生姜:少量加えると、味わいに奥行きが生まれる。冬の体を意識したいときにも。
🥣 道具
- 包丁とまな板
- ヘラ
- 圧力鍋(パール金属 3.5Lを使用)
- ハンドブレンダー
📖 つくり方

- 豆を浸す
- 乾燥ひよこ豆(チャナダル)を洗い、たっぷりの水に30分ほど浸す。
- ふっくらしたらザルにあげ、水気を切っておく。

- 野菜を切る
- バターナッツかぼちゃは皮をむき、約2cm角に切る。
- 玉ねぎは皮をむいてみじん切りに。
- 生姜を使う場合も、細かく刻む。

- 炒める
- 圧力鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、生姜と玉ねぎを加える
- 焦がさないように混ぜながら、玉ねぎが透き通るまで炒める。

- かぼちゃを加える
- バターナッツかぼちゃを加え、全体に油がなじむまで1〜2分ほど炒める。

- 煮る
- 水と浸しておいたひよこ豆を加える。
- 蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火に落とし、8分加圧する。
- 火を止め、そのまま圧力が自然に下がるのを待つ。

- 仕上げ
- 粗熱が取れたら、ハンドブレンダーでなめらかになるまで混ぜる。
- 好みで豆乳を加えて混ぜ、塩・黒胡椒・白味噌で味を整える。
- 弱火で温め直したら完成。
🌿 器に盛り、好みでオリーブオイルや黒胡椒を回しかけても。

📘 キッチンノート|ヒント
➤ ひよこ豆の選び方
- ひき割りのチャナダルを使うと、浸水時間と調理時間を短くできる。
- 丸ごとの乾燥ひよこ豆を使う場合は、一晩浸水し、加圧時間を15分ほどに延ばす。
🌿 余ったひき割りのチャナダルは、ひよこ豆と根菜のカレーにも
➤ 濃度の調整
豆乳の量で仕上がりの濃度を調整できる。
さらっとしたスープにしたいときは豆乳を多めに、濃厚なポタージュにしたいときは控えめに。
➤ 保存方法
- 冷蔵庫で3日ほど保存可能。
- 冷凍する場合は1ヶ月を目安に。

📚 メモ|Q&A
作れるけれど、時間がかかる。ひよこ豆とかぼちゃが柔らかくなるまで、弱火で約30〜40分ほど。水が減ったらその都度足しながら調理して。
日本のかぼちゃ(西洋かぼちゃ)で作ると、より濃厚なポタージュスープに。バターナッツかぼちゃよりも甘みが強くなるため、白味噌の量は少なめがおすすめ。
レンズ豆やキマメでも作れるけれど、ひよこ豆特有の出汁の旨味は得られなくなる。
塩味だけでなく、白味噌や黒胡椒を少量足すと輪郭が出やすい。
ひよこ豆の旨みが出るまで少し置くと、味がなじむこともある。
それでもダメな場合は、カレーパウダーを加えても。
角切りが大きい場合や、加圧が足りないと繊維感が残ることがある。ブレンダーにかける前に、木べらで軽く崩れる程度まで煮ると◎
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✏️ レシピカード|分量・作り方のまとめ

バターナッツかぼちゃとひよこ豆のポタージュスープ
Equipment
- 包丁
- まな板
- ザル
- ヘラまたは木ベラ
- 圧力鍋
- ハンドブレンダー またはミキサー
Ingredients
- バターナッツかぼちゃ 皮をむいて正味 230-280
- 乾燥ひよこ豆 チャナダル/ひき割り 120 g
- 玉ねぎ 約1個(小サイズ) 120 g
- オリーブオイル 小さじ 1
- 水 400-500 ml
■ 仕上げ用
- 無調整豆乳 適量
- 塩 適量
- 黒胡椒 少々
■ オプション(推奨)
- 白味噌 目安, 深みとコクを加える 大さじ 1
- 生姜 目安,みじん切り 2 g
■ トッピング(お好みで)
- オリーブオイル 適量
- 黒胡椒 適量
Instructions
- 豆を浸す:乾燥ひよこ豆(チャナダル)を洗い、たっぷりの水に30分ほど浸す。ふっくらしたらザルにあげ、水気を切っておく。120 g 乾燥ひよこ豆
- 野菜を切る:バターナッツかぼちゃは皮をむき、約2cm角に切る。玉ねぎは皮をむいてみじん切りに。生姜を使う場合も、細かく刻む。230-280 バターナッツかぼちゃ
- 炒める:圧力鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、生姜と玉ねぎを加える。焦がさないように混ぜながら、玉ねぎが透き通るまで約5分炒める。120 g 玉ねぎ小さじ 1 オリーブオイル2 g 生姜
- かぼちゃを加える:バターナッツかぼちゃを加え、全体に油がなじむまで1〜2分ほど炒める。
- 煮る:水と浸しておいたひよこ豆を加える。蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火に落とし、8分加圧する。火を止め、そのまま圧力が自然に下がるのを待つ。400-500 ml 水
- なめらかにする:粗熱が取れたら、ハンドブレンダーでなめらかになるまで混ぜる。
- 仕上げ:好みで豆乳を加えて混ぜ、塩・黒胡椒・白味噌で味を整えたら、弱火で温め直す。適量 無調整豆乳適量 塩少々 黒胡椒大さじ 1 白味噌
- 盛り付け:器に盛り、好みでオリーブオイルや黒胡椒を回しかけたら完成。適量 オリーブオイル適量 黒胡椒
Notes
- ひき割りのチャナダルを使うと浸水・調理時間が短縮できる。丸ごとのひよこ豆を使う場合は、一晩浸水し、加圧時間を15分ほど延ばす。
- 濃度はお好みで調整を。さらっとしたスープが好みなら豆乳を増やし、濃厚なポタージュが好みなら豆乳を減らす。
- 白味噌を加えることで、味に深みとまとまりが生まれる。
■ 普通の鍋で作る場合: 圧力鍋がない場合は、通常の鍋でも。ひよこ豆とかぼちゃが柔らかくなるまで、弱火で30〜40分ほど煮る。水が減ったら適宜足しながら調理する。
■ 保存方法:
- 冷蔵保存:密閉容器に入れて冷蔵庫で3日間保存可能
- 冷凍保存:冷凍用保存袋に入れて1ヶ月程度保存可能。解凍後は弱火でゆっくり温め直す。
■ アレンジ:
- ココナッツミルクを豆乳の代わりに使うと、より濃厚でエスニックな風味に。
- 仕上げにクミンシードやコリアンダーパウダー、カレーパウダーを加えても。
























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