トースターで簡単。冷やして美味しい「カボチャの焼き浸し」
めんつゆなし・薬味たっぷりの甘辛だれで、ほんのりエスニックに。
ごはんやそうめんと合う、作り置きできる夏のヴィーガンおかず。

🌻 夏の台所より
朝が来るたび、肌にじりじりと沁みる夏の陽ざし。
ほんの少し外へ出ただけで、あっという間に体が熱を吸いこむ。
そんな焦げるような夏の日には、この焼き浸しを冷蔵庫から静かに取り出して、
冷たい器に盛りつける。
トースターとフライパンでさっと仕上げた夏野菜を
甘辛いたれにじゅわっとひたせば、
時間とともに味がしみこむ。
そうめんにも、ごはんにも、
ひと皿添えるだけで、ほっと息がつける。
カボチャの自然な甘みとひんやりとした口あたりが、
夏の熱をそっとやわらげてくれる。
作ってすぐ食べたくなるけれど、
ひと晩おいて味がなじむ頃ー
冷蔵庫の中に残しておいた自分に、ちょっと感謝したくなる。
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🌱 このカボチャの焼き浸しの魅力
- めんつゆなしでもしっかり旨み: 薬味と調味料だけで、コクのある味わいに。
- トースターで手軽に: 火を使う時間が少なく、夏でも作りやすい。
- 冷やして美味しい作り置き: 冷蔵で3〜4日OK。翌日の方が味がなじんで◎
- ヴィーガン対応: 動物性食材不使用。誰にでもやさしいおかず。
- 辛さひかえめで食べやすい: 韓国唐辛子で、ほんのり甘くやさしい辛さ。
🍆 材料

▶︎ 野菜
使用するのは、3つの夏野菜:
・坊ちゃんカボチャ(または栗カボチャ)
・ナス
・赤・黄パプリカ
▶︎ たれ
醤油・酒・米酢・みりんを等量ずつ合わせ、
少量の砂糖、すりおろしにんにく・生姜、刻みネギを加える。
ひと煮立ちさせて、香り高く仕上げる。
▶︎ スパイスのポイント
辛味には、韓国唐辛子(粗挽き)を使用。
ほんのり甘くて辛すぎないので、どの年代の方にも食べやすくおすすめ。
*塩麹キムチやきゅうりの塩麹和え、もやしごはんなど使い方色々。
詳しい分量は、一番下にあるレシピカードで👇
🥢 作り方

- タレを作る: 小鍋にタレの材料を入れる。
中火にかけ、ふつふつしてきたら弱火にし、1〜2分ほど加熱。アルコールを飛ばす。
香りが立ったら、火を止めて粗熱をとる。

- カボチャを焼く: カボチャは8mm厚ほどにスライス。
アルミホイルを敷いた天板にのせ、油(大さじ1)と和えたら、重ならないように並べる。
トースター(250度)で予熱なしのまま15分焼く。

- ナスとパプリカを焼く: ナスはくし切りに、パプリカは細切りに。
フライパンに多めの油をひき、まずナスを焼く。
ナスに焼き色がついたら取り出し、続けてパプリカをサッと炒める。

- 混ぜる: 粗熱のとれたタレに焼いた野菜をやさしく加える。
※タレが冷め切っていた場合は、少し温め直してから合わせると味がしみやすくなる。
※カボチャは崩れやすいので、木べらなどでそっと混ぜる。 - 冷やす
保存容器に入れ、冷蔵庫へ。
2〜3時間以上、できれば一晩置くと味がなじんでおいしくなる。

🫙 保存と楽しみ方
- 冷蔵で3-4日ほど保存可能。
- 翌日のほうが味がなじんで、よりおいしく。
- 冷たいままでも、少し室温に戻しても◎
- 白ごはんに添えたり、冷たい素麺の副菜にしたり。
📓 わたしのキッチンノートより|ちょっとしたコツ
▶︎ 覚えておくと便利なナスのくし切り:
→ 夏野菜の南蛮漬けではキュウリもこの切り方で。覚えておくと便利。

①ナスを横半分に切り、それをさらに縦に半分に切る。

②それをさらに半分に切る。

③残り全部も同じように切る。
▶︎ カボチャの厚みと焼き時間の調整:
- カボチャは約8mm厚で、トースター250度・予熱なしで15分。
- ホクホク感を楽しみたければ、少し厚めに切って焼き時間を長めに。
- その場合は焦げないように、ときどきのぞいて様子を見る。
▶︎ タレは粗熱をとってから:
→ タレが冷めていたら、少しだけ温めてから。そうすると、野菜に味がしみやすくなる。
ただし熱すぎると、カボチャが崩れやすいので、ほんのり温かいくらいがちょうどいい。
▶︎ ナスが油を吸いすぎるときは?
→ フライパンに油を入れてからしっかり熱しておくと、吸い込みすぎを防げる。途中で油が足りなくなったら、少しずつ足して。
▶︎ カボチャが崩れやすいときは?
→ 焼きすぎるとホロホロになるので、皮の近くがやや固めなくらいで止めておくとちょうどよく仕上がる。

📚 メモ|Q&A
→ 醤油・酢・酒・みりんを「1:1:1:1」で。
このレシピでは、そこにニンニク・生姜・ネギ・韓国唐辛子と少量の砂糖を加えて、エスニック風の甘辛だれに仕上げる。
→ 使う砂糖の種類で甘さが変わるため。
タレを作りながら味見して、ちょうどいい甘さに調整する。
→ 鷹の爪を使えばピリッと辛味が立った仕上がりに。
辛いのが苦手なら、唐辛子なしでも十分おいしい。
→ 冷奴や蒸し野菜、そうめんのつけダレ代わりに。炒め物に使っても◎

🚲 ナスを使ったヴィーガンおかずには…
ナスの大量消費にも:
☀️ カボチャが余ったら…
余ったカボチャで作るオススメのヴィーガンレシピ:

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📖 レシピカード

甘辛エスニック風・カボチャの焼き浸し|出汁いらずで夏にぴったり
Equipment
- 菜箸
- 包丁
- まな板
- 鍋
- フライパン
- トースター
- アルミホイル
- 保存容器
Ingredients
エスニック風タレ
- 醤油 50 g
- 酒 50 g
- みりん 50 g
- 米酢 50 g
- 小ネギ 粗みじん切り 15 g
- すりおろし生姜 フレッシュなもの 15 g
- すりおろしニンニク フレッシュなもの 5 g
- 素焚糖 好みの砂糖で可 大さじ 1〜
- 粗挽き唐辛子 小さじ ½
野菜
- カボチャ 正味 500 g
- ナス 1本 150 g
- パプリカ 1 個
- 油 適量
Instructions
- タレを作る: タレの材料を全て鍋に入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、1-2分加熱しアルコールを飛ばす。50 g 醤油50 g 酒50 g みりん50 g 米酢15 g 小ネギ15 g すりおろし生姜5 g すりおろしニンニク大さじ 1〜 素焚糖小さじ ½ 粗挽き唐辛子
- カボチャを焼く: カボチャはおおよそ8mm厚にスライス。アルミホイルをしいた天板に置き、約大さじ1の油で和えたら、できるだけ重ならないように並べる。トースター(250度)で予熱なしのまま15分焼く。500 g カボチャ適量 油
- ナスとパプリカを焼く: ナスはくし切りに、パプリカは好みの厚さで細切りにする。多めに油をひいたフライパンで茄子が柔らかくなるまで焼く。ナスに焼き色がついたら取り出し、続けてパプリカをサッと炒める。150 g ナス1 個 パプリカ適量 油
- 和える: 粗熱のとれたタレに焼いた野菜をやさしく加える。※タレが冷め切っていた場合は、少し温め直してから合わせると味がしみやすくなる。※カボチャは崩れやすいので、木べらなどでそっと混ぜる。
- 冷やす:保存容器に入れ、冷蔵庫へ。2〜3時間以上、できれば一晩置くと味がなじんでおいしくなる。
Notes
- カボチャの厚みはできるだけ均一に(約8mm)切ると、焼きムラが出にくくなります。厚めにするとホクホク、薄めだとしっとり仕上がります。
- タレは熱すぎても冷たすぎても味が入りづらいので、ほんのり温かい状態で野菜と和えるのがポイント。
- 作ってすぐでも食べられますが、冷蔵庫でしっかり冷やして翌日以降が食べ頃。味がなじんで、カボチャも崩れにくくなります。
- 冷たいままでも、少し室温に戻してからでもおいしいです。ごはん、そうめん、冷やしうどんと相性◎。
- 韓国唐辛子が手に入らない場合はなくてもOK。
🥢 夏の台所から、もうひと皿
暑い日、キッチンに長く立ちたくないとき。
こんなおかずや小さな甘いものが、そっと助けてくれる。
- ごはんが進むおかず:ヴィーガン青椒肉絲
- 火にかけるだけ:塩麹かぼちゃ煮
- 冷たくして:夏野菜の南蛮漬け、ピーマンの黒酢焼き浸し
- 甘い箸休め:梅シロップのトマトコンポート
- 食後のひとくち:寒天コーヒーゼリー、ヴィーガンチョコアイス

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🌿 おわりに
あつい、あついと毎日呟いていたら、もう夏も折り返し地点。
お盆が過ぎたら、もう秋もすぐそこ。
明日は余ったカボチャで、カボチャのココナッツミルク粥を作ろう。
とろっとした夏の甘みは、デザートにしても喜ばれる。
冷蔵庫でしっかり冷やせば、ひんやりおいしい夏のスイーツに。
ひぐらしも蝉の声も、あとちょっとの時間。

トウコ says
こういうレシピを待っていました!
かぼちゃが本当に美味しくいただけました。
後を引く味!また作ります!