野菜だけのとっても簡単なヴィーガン・ボルシチの作り方を紹介します。
スープストックがなくても、野菜の出汁と玉ねぎ麹だけでとっても美味しいボルシチができあがります。
お肉が入っていないボルシチですが、食欲がない日に、または残暑バテで内臓が冷え切ってしまった時などに、胃にじんわーりと染み渡る心地よいスープです。食べ終わる頃には体が内側から温まって、じんわり汗をかいていることでしょう。
このレシピの成り立ちと特徴
ちなみに、このレシピは前回紹介したフムス同様に再現レシピとなっています。
まだカナダに住んでいた頃、ヨガの練習の後によく通っていたヨーロピアンベーカリーがありました。そちらで決まって注文していたのがヴィーガンボルシチ。色鮮やかなスープがテーブルに運ばれてきた瞬間、パーっと世界が明るくなり、気分が明るくなったのを覚えています(住んでいたバンクーバーは冬になると毎日雨が続くため世界が灰色に。冬の間天気うつに悩まされる人も多いです)。
今回はそのヴィーガンボルシチを再現しようとチャレンジ。よく見るボルシチは、もっと鮮やかなピンク色をしていますが、このヴィーガンボルシチはビーツの使用量が少ないため色が控えめに。そのため、ビーツのクセに圧倒されない全体の調和がとれたスープとなっています。
ベーカリーで食べていたボルシチは野菜が千切りになっていましたが、このレシピではあえて角切りにしています。そうすることで、まるで宝石を散りばめたような見た目に仕上げています。
このヴィーガンボルシチで、体調が悪い時でも視覚からもお腹からも元気になれるように、そんな思いを込めて作りました。
材料も野菜だけととても簡単にできあがりますので、ぜひ作ってみてくださいね🕊
💎材料
さて、ヴィーガン・ボルシチの材料は以下の通りです。
野菜
- ビーツの水煮 : ビーツは水煮を使用しています。もし生のビーツを使う場合は、一度柔らかくなるまで下茹でしてから使うのがオススメです。その方がビーツ特有の土臭さが減少し、食べやすくなりますよ。
- キャベツ: ビーツの次に大事な材料です。特にキャベツなくしてはヴィーガンボルシチが味気ないものになってしまいますので、必ず入れることをオススメします。
- ミニトマト: 完熟した酸味の少ないミニトマト(アイコ)を使用しました。ミニトマトがなければ、大玉や中玉トマトでもOK。また、できるだけ酸味が少ない方が美味しくできると思います。
- じゃがいも: 今回はインカのめざめを使用しました。煮崩れが少なく、さらに鮮やかな黄色のおかげで見た目よく仕上がります。
- 人参・玉ねぎ: 美味しいスープ作りに欠かせないのが人参と玉ねぎ!
調味料
- 玉ねぎ麹: このレシピの味の決め手になります。もし玉ねぎ麹がなければ手持ちのコンソメキューブなので代用可能です。玉ねぎ麹はコンソメ代わりに使える万能調味料ですので、常備しておくととても便利です。作り方はこちらから。
- 塩: 炒め煮の時に使います。
- オリーブオイル: 野菜の炒め煮に使います。もちろん他の油でも代用可能です。
- ディル: フレッシュなディルを細かく切って、スープの上に散らします。これがあるのとないのでは全く違うスープに仕上がりますので、できれば用意して作ってみてください。
詳しい分量は、一番下にあるレシピカードをご覧ください👇
🥄作り方
ヴィーガン・ボルシチの作り方は、切って炒めて煮るだけとシンプルです。30分あれば、美味しいスープができあがりますよ。
- 材料を切る: まず、玉ねぎ以外の材料を食べやすい大きさに角切りにします。玉ねぎは粗みじん切りにします。体調が悪い時には、角切りにする野菜を小さめに切るのがオススメですよ。
- 炒め煮にする: 油をひいて熱した鍋に、ビーツ以外の材料を全て入れます。同時に塩をひとつまみ入れてよく混ぜたら、蓋をして約10分ほど炒め煮にします。時々蓋を開けて焦げないようかき混ぜるようにしましょう。
- 煮る: 炒め煮が出来上がったら、ビーツと玉ねぎ麹、水を加えて一混ぜし、さらに10分間煮ます。
- 皿に盛る: 全ての野菜に火が通ったら火をとめます。最後に塩で味を整えてからお皿に盛り、好みでディルと豆乳ヨーグルトをトッピングして完成です。
🍞ボルシチの美味しい食べ方
オススメの食べ方は、パンを浸して食べること。
パンに染み込んだスープが口の中でジュワッと広がり、食欲がなかったことも忘れてしまうほどです。
💏オススメのペアリング
ボルシチにパンとフムスを添えれば、野菜・タンパク質・炭水化物とバランスのいい一食ができあがります。
フムスの作り方はこちらで紹介しています。自家製のひよこ豆の水煮を使ってもいいですし、もちろん購入したものでもOKです。このレシピでは、レモン汁やタヒニなどといった材料は使用せずに、台所にある調味料で作ります。さらに滑らかに仕上げるコツも公開していますので是非ご覧ください。
🥣必要な道具
- 包丁
- まな板
- 鍋
- 木ベラ
- お玉
🗓保存方法と日持ち
出来上がったヴィーガンボルシチは作った当日に食べ切るのがオススメです。野菜のシャキシャキ感や鮮度のいい感じが作った当日の方が強く、断然美味しく感じるからです。もちろん数日間であれば冷蔵庫で保存することもできます。その場合、食べる前に必ず温めてから食べるようにしましょう。
💭よくある質問
菜食でないボルシチには牛肉や豚肉をメインに、ビーツ、玉ねぎ、トマト、きのこなどといった野菜が入ります。このレシピは完全菜食ですので、野菜だけを具材に使って仕上げています。
📖ビーツを使ったオススメレシピ
ビーツの水煮を使ったレシピです:
🧅玉ねぎ麹を使ったレシピ
玉ねぎ麹を使用したレシピです:
👇レシピカード
VEGAN🇺🇦ボルシチ
Equipment
- 包丁
- まな板
- 鍋
- 木ベラ
- お玉
Ingredients
- ビーツ 130 g
- キャベツ 100 g
- じゃがいも 約2個分 100 g
- にんじん 80 g
- ミニトマト 60-80 g
- 玉ねぎ 40 g
- オリーブオイル 他の油でも可 大さじ 1
- 塩 ひとつまみ
- 玉ねぎ麹 大さじ 1½
- 水 500 ml
Instructions
- 材料を切る: 玉ねぎ以外の材料を食べやすい大きさに角切りに、玉ねぎは粗みじん切りにする。130 g ビーツ100 g キャベツ100 g じゃがいも80 g にんじん60-80 g ミニトマト40 g 玉ねぎ
- 炒め煮にする: 油をひいて熱した鍋に、ビーツ以外の材料を全て入れる。同時に塩をひとつまみ入れてよく混ぜたら、蓋をして約10分ほど炒め煮にする。時々蓋を開けて焦げないようかき混ぜる。大さじ 1 オリーブオイルひとつまみ 塩
- 煮る: 蓋を取り、ビーツと玉ねぎ麹を加えて一混ぜし、さらに10分間煮る。大さじ 1½ 玉ねぎ麹500 ml 水
- 皿に盛る: 全ての野菜に火が通ったら火をる。最後に塩で味を整えてからお皿に盛り、好みでディルと豆乳ヨーグルトをトッピングして完成。
ヴィーガン・ボルシチの作り方、いかがでしたでしょうか?
スープ類をお探しでしたら、玉ねぎ麹を使った豆乳の即席スープもオススメですよ🕊
是非お試しください🌻
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