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ごま油で香ばしく焼いたナスを、メシルチョン(韓国梅シロップ)と醤油ベースのさっぱりニラだれにじんわり浸す、夏の定番・焼き浸しレシピ。
できたてのアツアツをすぐ食べても、冷蔵庫で冷やして味をなじませてもおいしい。ナスとニラのシンプルな組み合わせも、工夫次第でさっぱりとした夏の副菜に。作り置きや常備菜としても◎

☔️ 梅雨の台所から
例年早まる梅雨明けに期待して、仕込んだ梅干を干し始めようかと思った矢先のことだった。
朝窓を開けると、ひんやりと冷たい海風がカーテンを揺らす。どんよりとした空が広がり、「まだ梅雨は終わっていないよ」と天から伝えられたような、そんな日だった。
すでに身体は夏に向かって準備を始めていて、昨日の燃えるような暑さがまだ体に残っている。
そんな寒いような暑いような不安定な日は、ナスをごま油でじっくりと焼いてから、ニラと生姜のきいた醤油ベースの「ニラだれ」に浸して、さっぱりと仕上げる。
去年仕込んだメシルチョンの爽やかな甘酸っぱさも加えて。
たくさん作って冷やしておけば、明日急に暑さが戻っても、冷えた焼き浸しが待っていてくれる。
気候の変化で気持ちが浮き沈みしやすいこんな時期だからこそ、みじん切りの大きさ、ナスの厚み、焼き加減――ひとつひとつを丁寧に淡々と。
そうすると不思議と心が落ち着いてくる。
ニラの香りに元気をもらいながら、包丁のリズムに身をゆだねながら。
丁寧にリズムよく淡々と。

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🧺 このレシピの魅力
香ばしく焼いたナスに、さっぱりとしたニラだれをじんわり浸して。
できたての温かさも、冷やして味がなじんだ翌日も美味しい、夏の副菜に。
- 作り置きにもぴったり
- 特製ニラだれは、ニラ・生姜・メシルチョン・醤油+ごま&唐辛子
- ナスは油控えめで焼いて、食感しっとり
- ごはんや冷やし麺にのせても◎
🍆 材料について

ナスを焼く材料
- ナス
- ごま油(香ばしさを加えるために使用。ヘルシーに仕上げたい場合は省略可)
ニラだれ
- ニラ
- 生姜(ひね生姜(通常の生姜)を使用。香りがしっかりしていて、ニラだれとよく合う。新生姜を使う場合は香りが軽いため、少し多めに。)
- 醤油
- メシルチョン( 手作りの韓国梅シロップ(韓国梅エキス)で。市販品でも◎)
- 炒りごま
- 韓国粗挽き唐辛子( キムチ作りに使われるもので、鷹の爪よりも辛味がマイルドなのが特徴。)
詳しい分量は一番下のレシピカードで確認を👇
📖 つくり方
トントントントン...と丁寧にリズムよく仕上げていこう。

- 材料を切る: ナスはヘタをとり、好みの厚さにスライス。生姜は粗いみじん切り、ニラは細かく刻む。

- ニラダレを作る: すべての調味料と薬味を器に入れ、よく混ぜておく。
🕊 ナスを焼く前に作っておくことで、ニラと生姜の風味が全体にしっかりとなじむ。

- ナスを焼く: フライパンにごま油をひき、中火でナスを両面焼き、焼き色をつけてしっとりと焼き上げる。

- 味を馴染ませる: ナスが焼けたら火を止めて、すぐにニラだれを加える。
蓋をして数分蒸らし、ニラがしんなりするまで置いておく。
温かいうちに食べても、冷蔵庫で冷やしても美味しい◎

🫙 保存方法
- 冷蔵保存:密閉容器に入れて、2〜3日以内に食べ切るようにする。
- 冷えることで味がよりなじみ、ひんやりとした副菜として楽しめる。
📓 わたしのキッチンノートより|アレンジしてより美味しく
- 冷たい麺にのせて、簡単な混ぜ麺トッピングに。豆腐やキムチと合わせても◎
- 細かく刻んで、炊きたてのご飯にタレごと混ぜれば即席ナスごはんに。ニラとごまの香りが食欲をそそる。味付きナスごはんは、韓国バラエティー番組の「三食ごはん」でもお馴染みの一品。
📚 メモ|FAQ
A. 食感を残したい場合は8〜10mm、しっとり仕上げたい場合は5mm程度がおすすめです。火の通りにも関わるので、均一な厚さに揃えると焼きムラがなくなります。
A. メシルチョンの代わりに水+砂糖+りんご酢 (大さじ½:小さじ11/2:小さじ½) で代用可能です。甘みと酸味のバランスを見ながら調整してみてください。
A. はい、レシピ通り作ってもかなりマイルドな仕上がりですが、省いても美味しく仕上がります。辛味のないまろやかな風味になりますので、お子さまや辛味が苦手な方にもおすすめです。気になる方は生姜も少なめに作ってみてください。
A. 冷蔵で2〜3日保存可能です。冷えることで味がよりしみ込み、暑い日にはひんやりした副菜として重宝します。

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✏️ レシピカード|分量・作り方のまとめ

ナスのさっぱりニラだれ焼き浸し
Equipment
- フライパン
- 包丁とまな板
- 小さなボウル(たれを混ぜる用)
- 蓋(蒸らし用)
Ingredients
- ナス 約80g 1 本
- ごま油 好みで調整 小さじ ½~1
ニラだれ
- ニラ 約10g 1/10 束
- 生姜 2 g
- メシルチョン 韓国梅シロップ / 韓国梅エキス 大さじ 1
- 醤油 大さじ ½
- 炒りごま 小さじ ½
- 韓国粗挽き唐辛子 好みで調整 小さじ ⅛
Instructions
- ナスはヘタを取り、好みの厚さにスライスする。ニラと生姜は細かく刻む。1 本 ナス1/10 束 ニラ2 g 生姜
- ボウルにニラ、生姜、醤油、メシルチョン、炒りごま、唐辛子を入れ、よく混ぜてニラだれを作る。大さじ 1 メシルチョン大さじ ½ 醤油小さじ ½ 炒りごま小さじ ⅛ 韓国粗挽き唐辛子
- フライパンにごま油を熱し、ナスを両面焼き色がつくまで焼く。小さじ ½~1 ごま油
- 火を止め、すぐにニラだれを加える。蓋をして数分蒸らし、ニラがしんなりするまで置く。
- 器に盛り付けて完成。できたてでも、冷蔵庫で冷やしても◎
Notes
- メシルチョンがない場合は、水+砂糖+りんご酢 (大さじ½:小さじ11/2:小さじ½) でも代用可能。
- 辛さが苦手な方は唐辛子を省いても◎。
- 冷蔵で2〜3日保存可能。しっかり冷やすと味がよりなじむ。
- 刻んでご飯に混ぜれば「ナスごはん」に、冷やし麺にのせても美味しいアレンジに。
- よりヘルシーに仕上げたい場合は、ナスを油で焼く代わりに、少量の水を加えて蒸し焼きに。
🕊 おわりに
梅雨も、もうあと少し。
明けたら、いよいよ梅干しを干す季節。今年はたくさん仕込んだから、何回かに分けて、空の様子を見ながら。
それが終わる頃には、夏も折り返し。
畑に、川に、森に… 今しか味わえない夏の日々を、思いっきり楽しもう。
今年の夏も、静かに、豊かに。
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